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シロクマ・北極グマに会える厳選スポット

チャーチル−Churchill−(マニトバ州)

チャーチルの歴史

チャーチルは、マニトバ州の州都ウィニペグから北へ約966kmほど離れたチャーチル川の河口部にあるマニトバ州最北端の都市です。
陸路の交通手段はないため、空路又はVIA鉄道で向かいます。
ハドソン湾が凍らない夏の時期は、ヌナブト準州への重要な輸送基地となっています。チャーチルは今から4000年以上昔から、人類が生活していた痕跡が残っており、白人到来後は毛皮交易や軍事目的でカナダの歴史的にも重要な役割を果してきた都市です。
1980年に軍事基地は閉鎖され、現在は北極グマの町として世界的に知られるなど、野生動物観察ツアーが盛んに行なわれています。

チャーチルへのアクセス・行き方

チャーチルのシロクマウォッチング

シロクマウォッチングでは、ツンドラバギーという大きなタイヤをつけたシロクマ観察専用のバスに乗って観察することが一般的です。
このバスでチャーチル近郊のシロクマが集まるワプスク(北極グマという意味)国立公園を走り、観察するというものです。
シロクマをずっと観察しておきたい、というシロクマ大好きファンには、ツンドラバギーに宿泊施設をかねているツンドラバギーロッジがお勧めです。これであれば、24時間シロクマの観察が可能となります。 シロクマが集まる10月上旬から11月中旬にかけては、世界中から研究者、カメラマン、観光客がチャーチルを訪れます。小さな町のチャーチルは一年で一番の賑わいを見せることでしょう。
シーズン:10月から11月

チャーチルのギャラリー

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ポンドインレット−Pond Inlet−(ヌナブト準州)

ポンドインレットの歴史

ポンドインレットは、北極圏を700kmも北上したバフィン島北部に位置する、人口約1,300人(イヌイットが95%)が住む町です。
ポンドインレット周辺には少なくとも1000年以上前から人が住んでいたと思われる形跡が多く発見されています。
最低気温がマイナスになる月が1年のうち10ヶ月もあるこの土地で昔の人々はどのように暮らしていたのでしょうか。
自給自足の生活を営み、狩猟でアザラシ、カリブー、北極岩魚、イッカククジラなどを捕獲し、それらを主食としていたようです。極北ではビタミンが摂れるような野菜や果物はほとんどないため、それらを生で食べることによりビタミンを補給していたと考えられます。その為、熟年のイヌイットは極端な猫舌であることが多いそうです。
より詳しいポンドインレットの歴史や、昔の人々の暮らしについてはビジターセンターで学ぶことができます。
結氷した海には、数多くのアザラシを見ることができ、エクリプス海峡とバフィン湾が交わるフローエッジと呼ばれる海と氷が出会う場所では5月から6月にかけてイッカク、シロクマを見ることができます。
6月下旬頃からはツンドラの大地に花が咲き始め、モノクロの世界をカラーの彩り豊かな世界へ見事に変えてくれます。

ポンドインレットへのアクセス・行き方

ポンドインレットのシロクマウォッチング

動物観察ツアーが賑わうのは、短い夏の時期です。世界中からカメラマン、動物好き、自然好きの観光客が集まってきます。
フローエッジで行なわれる氷上キャンプは、結氷した海の前に現れるオープンウォーター(氷がなくなり池のような状態)や、リード(氷が裂け川のようになった状態)の前にテントを張り、シロクマやイッカクの出現をじっくり待つことができます。シロクマやイッカクが現れると、間近に見られる可能性が高く非常に人気がある宿泊方法です。
ポンドインレットでは動物と同じ視点で観察できる贅沢があります。

ポンドインレットのギャラリー

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シロクマ・北極グマフォトギャラリー

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シロクマ・北極グマウォッチングツアー

カナダ・チャーチル シロクマ紀行2017

カナダ・チャーチル シロクマ紀行2017

出発日設定:2017年10月30日(月)

代金:598,000円

>ツアー詳細はコチラ

お問い合わせ・お申し込み

シロクマ・北極グマについて

シロクマ・北極グマ
種目 クマ科クマ属
体長 50cm〜300cm 体重 350kg〜650kg
食べ物 アザラシ

シロクマ(北極グマ、アイスベアとも呼ばれる)は絶滅危惧種です。
特に近年の地球温暖化による影響が懸念されています。
極北カナダでは10月になるとそれまで陸上の内陸部で生活していたシロクマがハドソン湾の町チャーチルの近郊に続々と集ってきます。生物学者によるとその数は1,200頭を超えており、世界でもこれほど一箇所に集中する場所は存在してません。では、なぜシロクマがこの場所に集るのでしょうか。
シロクマの好物はアザラシです。アザラシは北極海周辺に生息しています。カナダのハドソン湾はチャーチル周辺が一番早く結氷を始め、北極海へと続く氷のルートができます。その為、お腹を空かせたシロクマたちが海岸線で結氷する時を待っているのです。

地球温暖化とシロクマの関係
近年、地球温暖化の影響でハドソン湾の結氷する時期に異変が起きています。例年に比べると2週間から3週間結氷が遅くなり、その氷が溶けるのも早くなっていると言われています。
結果、シロクマたちは長く餌のない海岸に足止めをされ、氷が溶けるのに合わせて早く北極海を去らなければならないのです。
夏の間、ほとんど食べ物を口にしないこの地域のシロクマにとって、冬の間にアザラシを十分捕食できないことは死活問題です。
その証拠に、例年に比べて15%の出生率の低下と、15年前に比べて80kgから90kgの体重の減少になっています。
地球温暖化によるハドソン湾の気温の上昇は、確実にシロクマへも影響を与えているのです。

シロクマ・北極グマの生息地域

シロクマ・北極グマの生息地域

1800年頃の北米大陸では、アメリカ合衆国の西部から中部地域で、またカナダではマニトバ州周辺より西側でその生息が確認できたが、その後200年あまりの間に自然環境の変化等によりアメリカではイエローストーン国立公園でのみ、またカナダではブリティッシュ・コロンビア州、アルバータ州とユーコン準州、ノースウエスト準州、ヌナブト準州でのみと、その生息域は狭くなってきている。

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