ホーム > 旅に役立つ情報 > ブラックベア(American Black Bear)に出逢える厳選スポット
1900年代初頭のゴールドラッシュで繁栄。道路は整備され、鉄道建設計画までありました。
最盛期には1万人以上の人口を誇ったスチュワートですが、ゴールドラッシュが終焉を迎えたことにより、鉄道建設は中止されてしまいます。人口もみるみるうちに減少し、近年は700名程度の小さな町となりました。
人々にいつしか忘れ去られ、林業で生活の基盤を作っていくようになったスチュワートは今、動物と氷河の町として静かに息を吹き返しています。
最寄りの空港はテラス空港、もしくはスミザーズ・リージョナル空港です。テラス空港からスチュワートへは車で約4時間、スミザーズ・リージョナル空港からスチュワートへは車で約5時間弱の距離にあります。
ここでのベアウォッチングはスチュワートに滞在しながら、アメリカ合衆国のアラスカ州ハイダーという町の郊外で行ないます。
フィッシュクリークというサーモングレーシャーの氷河の溶けた水が流れ込んでいるサーモンリバー沿いにウッドデッキが作られています。そこからは、豪快にサーモンを追いかけるクマの姿を観察することができます。
この辺りでよく見られるクマはブラックベアで、サーモンリバーに毎年7月から10月にかけて産卵のために遡上するサーモンを目当てにやってきます。
特にサーモンの遡上が始まる7月頃には、その元気なサーモンを追いかけ、格闘し、捕食する迫力ある場面が間近に見られ、大変感動的です。
その他にも白頭ワシ、時にはオオカミも姿を現してくれます。こんな近くで野生の営みを観察できるのは世界でも数少ない場所と言えます。
シーズン:7月から9月
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ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバー島北端に近いカナダ本土の海岸から南東アラスカは、グレートベア・レインフォレストと呼ばれています。
グレートベア・レインフォレストでは、温帯雨林地帯が広がります。入り組んだ入り江の奥には手付かずの自然が残され、ブラックベアを始めとした多くの野生動物が生息しています。
9月になると、産卵のためのサーモンが2,500箇所以上の川を遡上し、それを目当てにスピリットベア、グリズリーベアが海岸部に集まってきます。
シーズン:9月
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種目 | 食肉目クマ科クマ属 | ||
体長 | 140cm〜180cm | 体重 | 220kg〜450kg |
食べ物 | 草の根 |
ブラックベア(American Black Bear=アメリカクロクマ)は、その名から黒い毛色をしていると思われることが多いのですが、実際は真っ黒な毛色の他にもブロンド、シナモン色、明るい褐色から濃いチョコレート色、青みがかった色、それらの中間色の毛色を持つクマまで幅広い毛色があります。
グリズリーベアと違い、胸には白い斑点が見られます。顔の鼻筋が真っ直ぐ(ローマン・ノーズ)で比較的とがっていること、鼻先のすぐ上から鼻面周りにかけて色が薄くなっているのが特徴的です。
グリズリーベアと比べて小柄です。その一因として、ブラックベアの方がより草食を好むということだと考えられています。
生息地は、アラスカ・カナダのほぼ全域(樹林帯の北限より南)およびアメリカ西部です。