ホーム > 旅に役立つ情報 > ベルーガ・シロイルカ(Beluga)に出逢える厳選スポット
チャーチルは、マニトバ州の州都ウィニペグから北へ約966kmほど離れたチャーチル川の河口部にあるマニトバ州最北端の都市です。
陸路の交通手段はないため、空路又はVIA鉄道で向かいます。
ハドソン湾が凍らない夏の時期は、ヌナブト準州への重要な輸送基地となっています。チャーチルは今から4000年以上昔から、人類が生活していた痕跡が残っており、白人到来後は毛皮交易や軍事目的でカナダの歴史的にも重要な役割を果してきた都市です。
1980年に軍事基地は閉鎖され、現在は北極グマの町として世界的に知られるなど、野生動物観察ツアーが盛んに行なわれてます。
6月末〜8月末までの2ヶ月間、ハドソン湾に魚を追いかけてきたシロイルカのベルーガたちが約3,000頭集まります。
ツアーの時間は、潮の干満によって決定され、モーター付きのボートに乗りベルーガ達の待つハドソン湾に出かけます。好奇心旺盛なベルーガは、ボートのすぐ近くまで「キュウキュウ」という愛らしい声を出しながら寄ってきます。
海上では冷えるので防寒着が必要となります。ベルーガに出会える確立は99%以上。
ボートツアーでは途中、重要文化財でもある対岸のプリンスオブウェールズ砦も訪れます。
チャーチルでは、ベルーガシュノーケリング、ベルーガシーカヤック(別途要料金)ができます。
必要な装備はすべてロッジが用意してくれます。ボートツアーと同じエリアにドライスーツを着てボートにて出発します。
ボートにしっかりと命綱をつけて、 シュノーケリングを開始します。ボートのエンジンが作る泡に、好奇心が旺盛なベルーガ達は近づいてきます。数え切れないシロイルカ(ベルーガ)達と一緒に泳ぐことができます。
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北緯73度15分に位置するサマーセット・アイランドには、1000年頃「チューレ」と呼ばれる、イヌイットの祖先が住んでいました。
彼らはホッキョクセミクジラなどを捕まえて、生活していたと考えられています。
島では彼らが生活していた証拠となる鯨の骨、石の住居跡などが遺跡として残っています。
白人として初めてサマーセット・アイランドに上陸したのは、1848年イギリスの探検家、ジェームズ・クラーク・ロスです。
島の北東端のレオパルド港に到着し、
犬ぞりを使ってサマーセット・アイランドを探検しました。
その後、1937年に島の南端にロス砦という交易所がハドソンベイカンパニーによって建てられましたが、アクセスが悪く僅か11年で閉じられてしまいました。
現在でも残った建物は近隣のイヌイットがカリブー狩をする際のシェルターとして利用されています。
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種目 | クジラ目の哺乳類の一種 | |
最大体長 | オス:4.9m | メス:4.3m |
最大体重 | オス:1,600kg | メス:1,200kg |
平均寿命 | 25〜50年 |
ベルーガの愛称で呼ばれる全身が真っ白の大型イルカ。
おでこの部分が丸く膨らんだ形をしていて、頭から尾にかけて全体的に丸い印象です。黒くてまあるい目がとても可愛らしい印象を与えてくれます。生まれたての子は灰色だが、成長するにつれて白くなっていきます。
北極海とその周辺の海にしか生息しておらず、その生活は海の結氷に大きく左右されます。夏の間は水深の浅い海域や湾で捕食と子育てをしますが、秋になると凍ってしまうため、深い海へ出ていきます。
冬になると氷の際や裂け目、流氷のそばで多く見ることができます。繁殖期以外はオスの大きな群れとメスと子供の小さな群れで過ごしていますが、群れの中で言葉を交わしている様子が確認されており、「ギャーギャー」と聞こえたり、あごの骨を鳴らすような声はボートの上からも確認できます。
彼らのエサは魚類、イカやタコ、海老やカニなど幅広い一方、彼らの天敵はシャチやホッキョクグマです。
生息地域は北極海沿岸です。
ヌナブト準州・バフィン島周辺では5月〜7月頃、マニトバ州・ハドソン湾では7月〜8月頃に多くの群れを見ることができます。
チャーチルでのシーズンは、7月上旬〜8月中旬頃。
サマーセット・アイランドでのシーズンは、7月下旬〜8月頃。