ホーム > 旅に役立つ情報 > カヤックで遊べるカナダ厳選スポット
カナダ太平洋岸に浮かぶ、縦500km、横150kmの葉巻型をした島、バンクーバー島。その島と本土に挟まれた海域は大小の島々と氷河に削られたフィヨルドによって、豊かな海を形成しています。
この海域はいくつもの海峡が繋がっています。
その中でもシーカヤックをする人のみならず、自然を愛する人々を引き付けてやまない場所がジョンストン海峡です。
バンクーバー島の北東部分と本土に挟まれた87kmに渡るその海峡には、様々な景色が広がります。
深く入り込んだフィヨルド、点在する諸島、そして透明度のある海水で海底の様子が手に取るようにわかる湾の数々など、挙げればきりがありません。
また、この場所には定住するシャチが見られることで世界的に有名です。
太平洋に面したブリティッシュ・コロンビア州沿岸には約400頭の定住するシャチが生息しています。そのうちの約100頭が夏の間このジョンストン海峡に集まってくると言われ、そのほとんどが3〜4頭の群れで遡上するサーモンを狙っています。
ジョンストン海峡でのシーカヤックはシャチウォッチングをメインとしたアクティビティとも言えるでしょう。
ただし、海峡の幅が平均3.2kmと狭いため、潮流が速く、ガイドによる潮の把握は必要不可欠です。海岸線の森の中、またはビーチにテントを張り、そこを拠点にキャンプをしながらツアーは進みます。
ジョンストン海峡へのシーカヤックでの出発点はバンクーバー島北東の街、ポートマクニール。バンクーバーから飛行機で約1時間のポートバーディーから車で約30分の小さな町です。もちろんレンタカー、バスで行くことも可能です。
カナダ太平洋岸の北部に浮かぶこの島は、独特の文化、自然、そして人々に出逢える島として長い間「知る人ぞ知る」という存在でした。この島はクィーンシャロット諸島と呼ぶのが正しく、140あまりの島々で構成されています。
島北部に位置するグラハム島と島南部に位置するモレスビー島の大きく2つに分けられるが、モレスビー島のほとんどがグアイハナ国立公園保護区に指定されています。
ここでのシーカヤックの魅力は、他の場所では体験できない「自然が異質
」ということです。
ザトウクジラやコククジラ、潮の干満差が7m近くもある場所にいるカラフルなウニやヒトデ、コロニーを作るトド、サーモンの遡上を狙い河口に集まるブラックべア、白頭ワシなど、多くの野生動物を観察することができます。
しかし、野生動物だけではありません。森に入れば、そこには太古から続く森の再生の歴史を見ることができます。
ブーツが埋もれてしまうほどの深い苔や樹齢1,000年異常を超えるトウヒの大木、スギの倒木の上に新たに芽生えた何本ものトウヒなど、精霊の存在をつい意識してしまうほどです。
雨の多いこの地域は、温帯雨林の森を育んできました。
もうひとつの魅力として挙げられるのが、この場所が先住民が長い歴史を刻んできたということでしょう。ハイダ族と呼ばれる先住民は南端にあるアンソニー島に朽ち果てかけたトーテムポールを世界文化遺産として残し、今もなお、彼らの生活は北島であるグラハム島に住んでいます。
シーカヤックツアーは時間が短いものから長いものまで用意されており、体験できる内容も違うため、毎年来る旅行者も少なくありません。
この島への移動手段はカナダ本土バンクーバーよりモレスビー島(南島)のサンドスピットへ約2時間の定期便を利用するのが一般的です。
プリンスルパートから水上飛行機やフェリーを使ってグラハム島(北島)のクイーンシャーロットシティへ行く手段もあります。モレスビー島とグラハム島はフェリーで約30分の距離です。