▲緯度の割りに温暖多雨気候は大木を育んだ ▲ふかふかの苔の絨毯 |
温帯雨林(レインフォレスト)について カナダのブリティッシュ・コロンビア州には地球上の温帯雨林の約25%があり、まさに地球上に残された最大級の温帯雨林が広がる。残念ながら、今日では森林伐採や自然破壊によりかつて地球上に存在していた温帯雨林の半分以上は破壊され、ここブリティッシュ・コロンビア州も例外ではなく、その温帯雨林地帯の約75%がすでに伐採により破壊されている。 そこで、カナダ政府は1995年に森林法(Forest Practices Code of British Columbia Act)を施行、森林の保護管理により少しずつ森が復活しつつある。 北国のイメージが強いカナダにおいて、どのようにして温帯雨林はできるのか。ブリティシュ・コロンビア州は北緯45度〜60度付近とやや高緯度に位置するが、カナダの西海岸、太平洋を流れる海流の影響で夏は涼しく冬は暖かい。また一年を通して太平洋から吹いてくる西風が水蒸気をたっぷりと含んだ雲を運び、カスケード山脈やコースト山脈にぶつかることでその湿った雲は低い温度の上空へ押し上げられ、山脈手前の地域に多量の雨を降らせるという地形的条件のもと、この地の温帯雨林は形成されている。この地の温帯雨林には、ウエスタンレッドシダー(米杉)やウエスタンヘムロック(米栂)、ダグラスファー(米松)など樹齢800年を越す巨木群がうっそうと茂り、そこには数千のも植物類が生育している。森林を流れる川には、産卵のためにサーモンが遡上、それを求めグリズリーベアーやブラックベアーがやってくる。彼らが食べ残したサーモンやサーモンの死骸が他の動物や白頭ワシなど鳥類のえさになり、その糞や食べ残しが木や植物の養分となって吸収され森を形成することで、見事な食物連鎖が成り立っているのだ。また、ヨーロッパ人がカナダへ移住するより遥か昔からこの地に居を構えていた先住民族にとって、温帯雨林の木々は生活する上で必要不可欠だった。家、カヌー、狩猟道具、食器や柔らかい内皮から衣服を、さらに忘れてはならない先住民族文化の象徴ともいえるトーテムポールを作る材料として、温帯雨林は太古から生あるものにその恵みをあたえ続けている。 |
クイーンシャーロット島(QUEEN CHARLOTTE ISLAND/ブリティッシュ・コロンビア州) |
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クイーンシャーロット島は、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、プリンスルパートからヘカテ海峡を挟んで対岸に位置する。 ※シーズン 6月上旬から9月上旬
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バンクーバー島 (VANCOUVER ISLAND/ブリティッシュ・コロンビア州) |
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■マクミラン州立公園 <アクセス> ■パシフィックリム国立公園 ※シーズン 5月下旬から9月中旬 <アクセス>
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