北米のワインについて

©手塚史子

北米のワインは、まだ歴史が浅いと言われていますが、品質や供給量など世界のワイン産地として名を連ねるようになって来ました。
今回は特別ゲストで、ワインアドバイザーの“手塚　史子さん”にカリフォルニアワインについて語っていただきました。

プロフィール
ワインアドバイザー　：手塚　史子氏
ビールメーカー勤務。ワインアドバイザーを取得し2004年より毎年のように、世界のワイン産地を訪ねている。

＝メッセージ＝
ワイナリーやぶどう畑を実際に見ると、ワインへの愛着が増して来ます。友達の生まれ故郷に行くような感覚です。ワインについて、本で見た知識と実体験が合致して「なるほどー」体験を味わえます。ワイナリーを訪ねて感動を味わいましょう！

アメリカのワインの歴史は、約230年と浅いため、フランスやイタリアワインよりも親しみやすく、マナーを意識しないで気軽に楽しめるところが魅力だと思います。また、カルフォルニア海流によって発生する霧がぶどうの成長期の夏には涼しさ、冬には温暖さを与えることにより、良質のぶどうを得ることが出来ます。
ワイナリー見学は、“winery shuttle”等のバスツアーもあり、1日５件ぐらいは回れます。試飲も気軽にガブガブ？飲めるので、ワイン好きには実に天国のようです。

ワインの選び方＝料理との合わせ方＝
ワインと料理の相性を"マリアージュ"と呼びます。フランス語で"結婚"？なんて素敵な呼び方ですね。
基本は、味の淡白な料理にはすっきりしたワイン。濃厚な料理にはコクのあるワインを合わせます。似た者夫婦？のような物でしょうか。

ワインの試飲方法、作法

1. 試飲方法
   まず“外観”、目で色調、色の濃さ、透明度など観察。次に“香り”、アロマ(ぶどう本来の香り)ブーケ(熟成によって生まれる香り)を楽しむ。
   やっと“味”、空気を含むようにしてゆっくり、口中に引き込む。こうすると良く味が分かる。
   最後に“後味、余韻”、口、鼻、喉で長さを確認。
   始めに良く味わって、後は楽しく飲みましょう。
   
2. 作法
   

   ワイングラスの持ち方
   	細長い脚と呼ばれる部分を指先で持ちましょう。体温でワインの温度が上がってしまうのを防ぎます。
   グラスの回し方
   	グラスの脚の部分を持って、内側に向かってゆっくり回します。そうすると誤ってこぼれてしまっても、向かいの方にワインをかけてしまうことはないでしょう。
   乾杯の仕方
   	勢い良くグラスを合わせると、割れてしまったり、欠けてしまう可能性があるのでグラスを軽く上げて傾けるぐらいがスマートでオシャレです。
   料理と楽しむため
   	口紅や、口に付いた料理の油がグラスにつくと、見た目も悪く、ワインの香りや味を損ねてしまいます。ナプキン等で軽く押さえてから飲みましょう。