前日に行った「ルーケリー」では殆ど見られませんでしたが、ペンギンのコロニーの周りには、卵や雛を狙おうと目をぎらつかせている鳥たちの姿があります。
フォークランドカラカラ、盗賊カモメです。
盗賊カモメに至っては名前に「盗賊」がついてしまってますね。。。恐ろしい。私達のランチも狙っていました。背後を振り向けばいつもカラカラ。
もちろん、ペンギンたちのコロニー上空を飛行する彼らを黙ってみていません。
大きな声を張り上げて、時にはくちばしを向けて必死に抵抗します。盗まれた姿を見るとどうしても、残酷だなと思ってしまいがちですが、卵を狙う彼らにとっては、生きていくための手段。考えさせられます。
ロッジは、手入れがとても行き届いていて、とてもくつろげます。
早速、シーライオン島探検です。
ゾウアザラシがいるビーチへ向かいます。彼らは、それはだるそうにマグロのようにに寝転んでいます。ゾウアザラシは背中に砂をかけて、体を冷やす習慣がありますが、時折そんな姿が見られました。
臆病もので有名なマゼランペンギン。ゾウアザラシの様子をそぉっと伺いながらダッシュで彼らの横を駆け抜けます。おもしろ可笑しいのですが、大変かわいらしいものでした。
宿のマネージャーのミッキーが島内ツアーへ連れて行ってくれました。
島全体は、歩くと時間がかかってしまいます。ツアーは4WDで出発です。
まず訪れたのは、断崖絶壁!
ここにはサウザンアメリカンシーライオンが遊びに来ていました。ライオンのタテガミを連想させるその姿はまさにシーライオン!
運がよく、アシカの赤ちゃんも見られました。
そしてイワトビペンギンのコロニー。イワトビペンギンの中には稀にマカロニペンギンが混じっています。
マカロニペンギンは、イワトビペンギンより少し大きく、額にオレンジ色の飾り羽があります。
車を停めるとミッキーが言います、「マカロニペンギンがいるよ」
どこどこどこ????車の中からではよくわからず、足早に車を降りました。
T様と一緒に探すと「居た!!」とT様が早々に見つけました。こちらを見てくれないマカロニペンギンには夢中になってしまいます。
イワトビペンギンの雛も可愛く、気になります。
途中、池にいる鳥や、ハナコブ鵜を観察してロッジにもどります。
実は8日目まで晴天が続きました。
島の人に聞いてもこれはとても珍しいこと。お客様は超絶晴れ女!!
この日初めて雨が降りました。にわか雨が何度か降り、初めてフォークランドらしい気候。
ロッジの周りにコロニーがあるので、雨が降っても大丈夫です。雨が強くなったら、ロッジに戻って休憩をすることができます。
ジェンツーペンギンは雛に餌をあげたり、盗賊カモメを蹴散らしたり大忙しです。
朝と夕方には徒歩20分の距離を海まで走り、餌を取りにマラソン大会を実施します。脅かさないように、茂みに隠れて観察しました。
シーライオン島のお食事も毎日美味しいものばかり。
シェフが腕によりをかけて作ってくれます。
嬉しいことにデザートも量が多く、甘いものが大好きなT様も大満足のご様子でした。
3泊したシーライオン島に別れを告げ、いよいよフォークランド諸島で一番大きな街スタンレーに飛びます。
スタンレー到着後は、ボランティアポイントに向かいます。フォークランドで一番大きなキングペンギンのコロニーがある場所です。ベテランドライバーガイドが牧草地を4WDで進みます。
キングペンギンは、今回見たどのペンギンよりもサイズが大きいため、T様は最初見たとき「人かと思った」そう。
しばらくキングペンギンのコロニーを観察し、ビーチ側へ向かいます。
キングペンギンは観察していると、まるで人のようにコミュニケーションをとっているように見えます。
いよいよ、フォークランドを出発する日となりました。
スタンレーのホテルで美味しい朝食を堪能した後は、お土産探し。
クルーズ船が到着していたこともあり、いつもより30分程早くお土産やさんが空いていました。運が良いことに、通常は土曜休みの郵便局も開いていました。今回ご参加頂いたT様は切手を集めるのがお好きということもあり、大変嬉しそうなご様子でした。
何件かのお店をはしごして、お気に入りの品を買ったり、カラフルな屋根がかわいらしいフォークランドの街を撮影したり。
お土産屋さんにはペンギングッズがずらりと並びます。
お客様は時間との闘いを制し、嬉しそうな笑顔で戦利品をスーツケースの中に収めます。
特にペンギン好きな方は、日本出発時にスーツケースにお土産用のスペースをご用意頂くことをお勧めします。