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1日目

9:05
航空機にてブリティッシュ・コロンビア州のウィリアムズレイクに降り立ちました。
早速、車でベアーウォッチングを行うサイロス州立公園のチルコレイクへ向かいます。片道約4時間の道のりは、半分が舗装道路、半分が未舗装ですが乾燥し荒涼とした景色の中を進みました。
チルコレイクへ通じる、チルコリバー沿いを走ると、すでに数頭のグリズリーベアに出迎えられ、ベアーカントリーを体感しました。
13:00
チルコのベアーキャンプに到着すると、スタッフをみんなに紹介してくれました。
ガイドのカイル、社長のブライアン、シェフのデイブ、サポートのナオミ、ドライバーのロブ。
この5人のスタッフが私たちだけのために、お世話してくれるという、なんという豪華な布陣。
紹介の後は、キャンプの設備とトイレやシャワーの利用方法、クマの注意事項を一通り受けました。
ランチは、シェフのデイブが作ったパスタ。バジルや様々なハーブを使った食事は日本人の口にとても合う嬉しい一品でした。
14:00
腹ごしらえを済ませ、テントキャンプに荷物を置くと、いよいよ最初のベアーウォッチング。
風もなく、快晴、数ある手段から、カヤックをチョイス。凪いだ湖から川へと滑るように進む。自身の無い方はガイドが漕いでくれるダブルカヤックやボートもチョイスが可能。

しばらく進むと前方い“黒い点”がいくつも存在しています。ガイド曰く、すべてがクマだと言います。この時期、この周辺ではソックアイサーモン(赤い)が遡上、それらを求めて、たくさんのクマが集まってきます。サーモンは長い旅路であまり力もなく、あっという間にクマに捕まってしまいます。
それらを温泉につかって、日本酒を飲む人間のように、クマは水に浸かりながら食事をしていたのでした。

気が付くとクマは10頭以上、カヤックは十分な距離を保ちながらクマたちに囲まれるような形になり、本当にスリリングなひと時でした。
18:00
夕日が沈むと、20度近くあった気温も一桁へと一気に下がります。
まだまだクマがたくさん周りにいましたが、後ろ髪をひかれるように、キャンプへと戻ります。
往路は川下でしたが、復路は当然ながら川上へ、カヤックを漕ぐ腕にも自然と力がこもり、なかなかの運動になりました。

キャンプに戻ると、アペタイザーの用意が。このキャンプではビール、ワインなどのアルコールを含めてすべてがパッケージの料金に入っているオールインクルーシブです。冷蔵庫から好きな飲みものを持って、ログの暖かいラウンジで雑談などを楽しみます。 そうこうしていると、デーブから夕食の合図が……。ダイニングへと移動して、美味しい食事、スタッフみんな席について食事をします。アットホームな雰囲気がとても心地よいキャンプでした。
21:30
夜は常設のテントへ。昼間とはうって変わって凍りつくような気温に……
ベッドに予め用意された2重の掛布団で温かく眠れました。

2日目

7:30
まだ暗い中、起床のコーヒーをデイブが届けてくれました。
気温も低く、布団からなかなか出づらい雰囲気。吐く息は白くなっていました。
8:30
キャビンにて朝食、デイブが手作りでいろいろなメニューを揃えてくれます。
朝食時に、ブライアンから今日の予定の話があり、天気もよいし、乗馬に出かけることになりました。
乗馬を終えると3時を超えるので、すぐにデイブがお弁当の昼食を用意してくれました。
10:00
車でタットラヨコレイクのほとりにある、ランチへ。
11:00
ヘルメットとレクチャーを受けて、乗馬トレッキングを開始山の頂上まで行き、タットラヨコレイクの眺望を楽しみ、下山するコースです。4時間の乗馬はエクササイズにもなって、充実した時間を過ごせました。

3日目

8:30
毎日日替わりの朝食は本当にありがたいもので、今日はパンケーキでした。
デイブに感謝、感謝です。
10:30
今日のアクティビティーはドリフトボート。船に乗って、川を下りながら、ワイルドライフや川の流れ、景色を楽しむというもの、曇りがちの天気とカヤックのように動かないので、防寒をして出発をしました。
川を下って行くと、いつものようにクマがお出迎え、しばらく写真を撮り、下流へと進みました。途中、美しい白頭ワシたちと、スリリングな瀬、キングサーモンとの出会いなど楽しいアクティビティーでした。
今日は、気温が低いこともあって、早めに切り上げ、ランチをキャンプで取ることにしました。
14:00
デイブが温かいスープ&サンドイッチを作ってくれ、本当に何もかも美味しく作ってくれる彼には頭が上がりません。
午後は、チルコの森をハイキング。クマの親子が途中出てきて、トレイル上で草を食べて動かないなどハプニングはありましたが、良いハイキングになりました。
19:30
時が経つのは早いもので、もう最終日の夜。
デイブがステーキのスペシャルディナーを用意してくれたました。私たちがチェックアウトするタイミングで、今シーズンのキャンプの営業も終了ということで、スタッフのみんなも含めてお別れ会です。
このキャンプの良い点、悪い点を言い合い、楽しく夜が更けていきました。

4日目

8:30
最終日の朝、濃霧、ただ、晴れるのは時間の問題でした。
朝食はベーグルとフルーツ。デイブ、毎日ありがとうございました。
ハネムーンポイントという湖にある小島に行くか、最後のカヤックによるベアーウォッチングに行くか、迷ったのですがベアーウォッチングを選択。
カヤックで、存分に楽しみました。
キャンプに戻ると荷物をまとめ、ラウンジへ。
12:00
キャンプでの最後の昼食はサンドイッチ。自分で好きな具を好きなだけ挟んで、頂きました。
天気は快晴となり、記念撮影。ブライアンと一緒に撮影しましたが、初めて大男ということが判明、アウトドアを生業にしている方は本当に身体が強いなあと感じました。
このキャンプ、来シーズンは6月からのオープンとなります。チルコ川をラフティング、ヘリハイキング、乗馬などマルチアクティビティーのツアーが8月まで、9月からベアーウォッチングツアーがスタートの予定です。
カナダの本物のアウトドアを体験するなら、このキャンプは本当におすすめです。
ただ、一番の魅力は、カナダ人のホスピタリティーです。
今回はバンクーバーからウィリアムズレイクまで飛行機でしたが、人数がある程度多い場合はバンクーバーからチャーターフライトで直接チルコレイクに入ることも出来ます。
バンクーバーの街から一っ跳びでディープな自然に浸かれるのもカナダらしさです。

添乗員レポートを書いたのはカナダ大好き・生涯感動スタッフの板倉でした。

板倉
板倉 知一
人生で最も刺激や感動を得られるのは旅ですが、インターネットが普及し、情報過多の世の中で本物の旅を探すのは至難の業です。
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