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1900年代初頭のゴールドラッシュで賑わいを見せ、道路は整備され、鉄道建設の計画まで持ち上がった。最盛期には一万人以上の人口を誇ったこの町は、程なくゴールドラッシュが終焉を迎えたことにより、鉄道建設は中止され、人口もみるみるうちに減少し、近年は700名程度の小さな町となった。その人々にいつしか忘れ去られ、林業で生活の基盤を作っていた町は今、動物と氷河の町として静かに息吹を上げ始めた。最寄りの空港はテラス空港もしくはスミザーズ空港である。テラス空港からスチュワートは車で約4時間、スミザーズ空港からスチュワートは車で約5時間弱の距離になる。ここでのベアーウォッチングはスチュワートに滞在しながら、そこから車で約10分、国境を越え、アメリカ合衆国アラスカ州ハイダーという町の郊外で行なわれる。フィッシュクリークというサーモングレーシャーの氷河の溶けた水が流れ込んでいるサーモンリバー(川)沿いにウッドデッキが作られている。そこからなんとも豪快にサーモンを追いかけるクマの姿を目のあたりにできる。言わば、クマの活動圏内で我々がウッドデッキに入り、動物園の逆の立場で観察するのだ。この辺りでよく見られるクマはグリズリーベアーで、サーモンリバーに毎年7月から10月にかけて産卵のために遡上するサーモンを目当てにやってくる。特にサーモンの遡上が始まる7月頃には、その元気なサーモンを追いかけ格闘し捕食する迫力あるシーンが間近に見られ感動的である。その他にもブラックベアーや白頭ワシ、時にはオオカミも姿も現し、こんな近くで野生の営みを観察できるのは世界でも数少ない場所といえるであろう。また、遡上したサーモンが、そこで力尽き、あるサーモンはグリズリーに栄養価の高い内臓部分のみを食べられ骨だけの姿になって河原や土手に捨てられ、カモメたちが貪る。よく見ると河原近くの草木はよく茂っている。
その腐食したサーモンが肥料となっているからである。ここでは単にグリズリーの迫力ある野生の姿以外に、地味ではあるが食物連鎖そのものの自然の営みを観察して欲しい。
※シーズン:7月から9月
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